沙羅双樹の花のいろ

神社仏閣好き。趣味で写真を撮っています。旅行記録や撮影日記など。

東映太秦映画村

古い町並みが撮りたくなり、京都東映太秦映画村に行ってきました。

前回訪れたのはもうかなり前。諸々記憶を辿って以前と違う箇所が気になったため、家に帰ってから写真を探して調べてみたら、前回訪問2006年11月下旬、約13年ぶりでした。
本当に久々です。

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手前が「め組」(江戸時代の消防団、火消し)、その隣のエンジ色の暖簾の建物は新選組で有名な「池田屋」。
池田屋の裏側は材木屋の暖簾がかかっていたりと、撮影用セットらしく入口によって商売が変わる仕様です。

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め組 正面から。見覚えのある火消し棒と暖簾があります。

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新選組屯所
撮影角度が悪くて新選組の「誠」の旗が隠れてしまいました。
前に来た時には板に墨で書かれた「局中法度書」が掛けられていましたが無くなっていました。

新選組といえば、前に来た時には近藤勇の実家の道場「試衛館」があったのを記憶していますが、見当たりませんでした。無くなった?

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池から何分か置きにミストを吐きながら現れる恐竜らしき物体。
ここも前には小さい木船があったり、脇に荷車があったり、米俵があったり、もうちょっと時代劇っぽい雰囲気だったような。

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恐竜池の傍には「寺田屋」?
えっ、前に来た時はここの場所じゃなかったよ?寺田屋さん。二階の窓のところ雰囲気もなんか違うし。これって暖簾をかける建物を変えただけでは。

f:id:sarasouj:20190815134318j:plain銭湯
暖簾をくぐると、由美かおるさんを彷彿とさせる湯殿に入る女性の顔出し板が。

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暖簾で商売が分かる商人の家

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写真は人の少ないエリアを選んで撮っただけで別に閑散としているわけでなく、来園者は沢山いてむしろ撮れるタイミングが無くて困ったくらい。
しかし2006年に撮った写真を見返してみると、当時は大人の観光客が多かったものが、今は子供連れの家族が多いような印象でした。

今や時代劇のレギュラー放送も少なくなったし、時代の流れでいろいろと変わっていても仕方がないわけですが、時代劇のセットとして楽しみたい自分の立場としては、なんだかお子様向けテーマパークと化しているようなガッカリ感が否めませんでした。
お化け屋敷や迷路なんて前はあったかなぁ。

いつの間にか無くなってるものも沢山あって、遊郭の吉原通りがあったところは工事中。
「廓」の文字が書かれている幟は見えたので単に修復工事中なのか、解体しているのかは不明。
前に来た時には、花魁道中があったのになぁ。もうやってないのかなぁ。
TDLでミッキーを追いかけるがごとく、花魁道中を追いかけた記憶。素敵だったのになぁ。

あと一番驚いたのは、奉行所のお白砂が無くなってました。
歴代遠山の金さんを演じた俳優さんの写真が並んでいた奉行所のお白砂。
その隣にあった湯殿。
その脇にあった牢獄。
牢屋の中に罪人の生首が並んでいたのに、全部無くなっていました。

あと会津藩御用邸もあった筈が見当たらず・・・。

なんだか印象に残ってるものばかりが無くなっていて残念極まりない。
廓のセットとか他では見られないのに無くならないで欲しい。
時代劇でよく観た景色、観たことあるある!で盛り上がるのが太秦映画村の楽しみ方だと思うのに、時代劇が減ってしまうとそれに合わせざるを得ないのかな。

時代劇は日本の文化。衰退しないで欲しいものです。

そんなこんなで今回、思いのほか一番面白かったのが「おもしろ学習館 寺子屋」。
火打石を使わせてくれたり、千両箱の重さをクイズ形式で当てたり、火打石で火をつけた蝋燭の灯りで幽霊の影絵を見せてくれたり。
激混みだった「忍者ショーサスケ」と比べると参加者が少なかったですが、これが一番面白かったです。
「忍者ショーサスケ」はアクションが派手で見応えはあれど、登場人物の設定がツッコミどころ満載でした。穿った見方をして申し訳ないですが。